タスマニア オーヴァーランド・トラック
2005年11月

萩原
オーストラリア・メルボルン南方にあるタスマニアという島に行ってきました。
タスマニアは北海道を一回り小さくしたくらいの大きさで、クレイドル・マウンテン - レイク・セント・クレイア国立公園という世界遺産に登録されたエリアがあります。
今回、このタスマニア原生林世界遺産地区の中心部を縦貫するオーヴァーランド・トラック(Overland Track)を歩いてきました。

2005年11月からこのトラックは完全予約制となり、一日に入山できるパーティは40組まで、北のクレイドルマウンテンから南のレイク・セント・クレア湖に抜ける一方通行となっています。
トレッキングコースは、湿原、荒野、森、谷、山と変化に富み、ワラビー、ウォンバット、ハリモグラ、カモノハシ、固有の鳥類など、自然豊かなエリアです。
ニュージランドのミルフォードと違い、一日に歩くルート、宿泊場所までは規制されていないこと、サブトレッキングコースが豊富にあることなど、自由度の高いところが魅力的だと感じました。
クレイドルマウンテン、MTオッサを登ってきました。(標高は1600mくらいと低いですよ!)
一番印象に残っているのは、Overland Trackから派生するLabyrinth Trackというサブトレッキングルートです。
その名の通り、毎年死者の出るLabyrinth=迷宮のようなところなんですけどね。
尾根を乗り越し、違う谷へと入っていくルートで、小さな湖の点在する美しいところでした。

ウォンバット
日本人は皆無。イギリス、アメリカ、スイス、オーストラリア、ドイツ、韓国、香港・・・。

世界各地から集まる人達と友達になる事ができ、とても有意義な6日間でした。
ちなみに、下山後、Hobartの街で幾人かと再会することにしました。
オーストラリアにいるのに、何故か、皆、日本の家庭料理を食べたがる。
山中、私の食事に、興味津々だったようだ。
(毎日、米炊いて、豚汁、カレー、五目すし、お茶漬け、おにぎり等を作っていた。)
皆に上手く煽てられて、怪しいSukiyaki Partyを催す事に・・・。
皆で飲んで、食べてのお祭り騒ぎでした。
片言の英語で、酷いコミュニケーションだったと思うけど、
皆の暖かい心に触れ、幸せな気分になる事ができました。
その他の所感は・・・

・寒かった。初夏なのに思わぬ降雪に遭った。
・サマータイム制で、21時近くまで明るい。
・物価が高い。日本はこの10年でデフレが進んだことを実感。
・寿司が流行っているけど、ネタが微妙・・・。
・南十字星を見ることができた。
・タスマニアン・デビルに出遭えなかったことは心残り。
・南半球では、太陽は東から上り、北の空を通って、西に沈むのですね。影のできる向きで方角を同定する癖があって、危うく間違った方向に進むところでした。
・天気が変わりやすい。
・ヒルの生息するエリアがあって、参った。
・タスマニアワインは美味!

そんなところでしょうか。

ワラビー