西丹沢 世附川 寺の沢
2004年11月6日〜7日

佐田(記)、江蓮、丹野

11月6日(土)
12:30バス停「浅瀬入り口」下車〜13:00寺の沢出合〜13:30二俣BP

 寺の沢は、丹沢湖の西に注ぐ南面の沢だ。ほとんど記録はなく、「ましらの部屋」HPに掲載されているのが唯一のものらしい。
 湖畔にかかる寺の沢橋の右から、山道に入る。二俣の手前の堰堤上でBP。秋の枯葉の中、焚き火をゆっくりと楽しむ。

11月7日
4:30起床〜6:30出発〜権現山12:15〜756mピーク13:05〜寺の沢右俣13m下14:10〜BP14:10〜バス停15:40

 左俣に入るとすぐに、15m滝がかかる。右から高巻くが、悪い。登りで3回ザイルを出すが、2P目で部分的に80度の傾斜となる。おまけに、そこいら中が浮石だらけだ。潅木を伝った木登りとなり、ランニング用のシュリンゲがなくなる直前で、やっと腰をおろせる場所についた。こわかった。3Pを終えた上に、古い作業道が横切る。この作業道は15m滝上から、右岸の山腹へと登っていた。
 樋状の6m滝を越えると、6m滝と堰堤。右から巻くが、きわどい。左からの小沢を分け、ナメ滝、くの字7m上に、垂壁の5m滝。たった5mなのに、左のルンゼからの大高巻きとなる。懸垂1回で沢床へ降りる。
 2段8m。樋状5mを越えると、20m+樋状7mが現れる。ピンを連打していけば登れそうだが、ここまでに時間を食いすぎた。右のルンゼに入り、最後は浮石におびえながら50mほど登り上がって、滝を越す。その上の6mは左の高巻き。2段5m、5mを快適に越えた上に、垂直10m滝。右から大きく高巻く。その上の10mは、左から大高巻き。トラバースでザイルを使う。高巻きがやたら多く、しかも難しい。しんどいなあ。
 枯れ滝6mの手前で、水が枯れる。ここからは、手ごろな枯れ滝が連続する。おもしろい。最後は右の疎林帯に入り、急斜面を登りきって、権現山に到着。とても静かな山だ。
 計画では右俣を降りる予定だったが、左俣でてこずり、出発からすでに6時間が経過。計画を変更して、756mピークからBPへと連なる尾根を下ることにする。
 下りようとしていたら、その道をあがってきた登山者に出会った。道は浅瀬バス停から続いているという。これで、途中までは道があることがわかった。
 山頂から下ること45分で、756mピーク。ここまでは、か細いふみ跡がある。ここからふみ跡は、真東に折れる。私たちはテン場をめざし、南西に続く尾根道に入る。ここから先に、道はない。途中から傾斜がきつくなり、3回の懸垂で沢に降り立つ。そこはテン場から右俣へ10分入ったところだった。
 色づいた山を惜しみながら、ゆっくりと下山する。

左俣上流部にある20m滝

世附川・寺の沢遡行図