谷川岳〜平漂山
2004/3/28〜29
幾瀬(単独)
3/28(日)快晴
9:25天神平〜11:25肩の小屋〜12:25オジカ沢ノ頭〜15:25万太郎ノ頭〜16:00越路避難小屋(泊)
3/29(月)快晴
6:15小屋〜7:42エビス大黒ノ頭〜8:54仙ノ倉山〜9:52平漂山〜13:20浅貝

 始発の上越新幹線で越後湯沢に出て、各駅で土合に戻る。ロープウェイ駅までに早くも荷物の重さを実感する。一気に天神平へ。先週も暑かったけど、今日も暑そう。ストックを両手に持って、ゆっくりと登っていく。足が重く感じる。それでも先週のサブザックと同じ時間で肩ノ小屋に着く。小屋の前にはたくさんの人がいる。なんだか、見られているようで少々恥ずかしい。いよいよ縦走が始まる。気を引き締め、歩き出す。スキーを担いだ単独の人が、先を歩いているが、その人のトレース以外はなさそう。雪は柔らかく、トレースを外すと足首の上まで潜っていく。重荷では、歩きづらいのでトレースの後を追って行く。オジカ沢ノ頭手前の瘠せ尾根は思ったより楽に越せる。先行者はオジカ沢ノ頭避難小屋の前で休んでいる。どうやら、ここから、赤谷川を滑降するらしい。私は先行者に声を掛け、そのまま、先を行く。トレースはこれから先はない。私が向かう先は、左側がすっぱり切れ落ち岸壁になっている。何かおかしい!。地図と磁石で現在地を確認すると、なんと俎グラに向かっている。小屋まで引き返すのも大変なので、少し引き返し、適当な所から注意しながら大トラバース。やっと縦走路に戻れた。ここからも、トレースはない。天気は崩れそうにないので一安心である。雪屁に気を配る。前日の土曜日に聞いた指導センターの話では、雪屁は場所によって現れる向きが違うけど、天気がよければ事前に見えると教えられていた。宿泊予定地の大障子避難小屋に着く。ドアは全く開かない。ここで幕営するかと考えたが、時間はあるし、明日は楽をしたいと考え、万太郎を越えることにした。万太郎山は、近くに見え、すぐにでも越えられると考えていたが、見えても見えても、たどり着かない。ヘロヘロになりかけていたが、万太郎山の前後は痩せ尾根で、尾根通しに歩かないと落とし穴に足を取られる恐れがあるので、慎重に、緊張しながら歩く。やっとの思いで、越路避難小屋にたどり着く。ドアが少し開いたので、辛抱強く、入り口の雪を掻き出し、小屋の中にテントを張る。1人なので夕食は気を使う必要なし。大体、私は味オンチなので辛くなければ何でも良い。今回は行動食の残りとジフィーズの五目ちらし。テントはエスパースゴアのミニである。1人では、十分な広さがある。天気予報は事前に一週間前から聞いているが、夕食後、明日の天気を聞こうとしたが、ラジオは電波が入らず、携帯電話は圏外。外に出て、夜空を眺めると、星が燦燦と輝いていたので、明日も快晴だろうと楽観的に判断。

 4:00に目覚ましをセットしたのに目が覚めたら4:30。アラームの表示は消えている。 予定より15分遅れて、出発。風は強いが、暖かく、天気はよい。雪は柔らかく、ズボズボと沈む。エビス大黒ノ頭が高くそびえる。左側は岸壁。今日も雪屁に気をつけよう。気温は昨日以上に上がりそう。エビスを過ぎても痩せ尾根は続き、気が抜けない。仙ノ倉山が近くなって、やっと緊張感から開放された。総会の前日に予定している、仙ノ倉山北尾根が良く見える。稜線のラインがきれいだ。仙ノ倉山からピッケルをストックに交換する。所々、地肌が露出している。平漂山に続く道は、なだらかで気持ちがほぐれる。平漂山からは、平漂山ノ家に向かう。小屋は閉鎖中。予定では、ここから、急斜面を下り、沢沿いの林道を歩くつもりだったが、トレースがない。沢沿いの道は判りづらいので、迷った挙句、1時間程余計にかかるが、トレースがついた三国峠へと向かう。小屋からは、緩やかな登りとなる。すぐに下りに入るだろうと安易に考えていたが、どんどんと登っていくので歩くのが嫌になるが、歩かないわけにはいかない。左側は雪屁になっていて、赤旗が点々と立っている。登り終えた頃、トレース通りに歩いていたら、三国峠への分岐を見失って、大源太に着いてしまう。戻りながら、分岐点を捜し、三国峠に向かう道を見つける。少し歩くと、又、分岐点が出てくる。直進は三国峠で、右斜めに下る道は浅貝に向かう。赤旗に混じって、KWV(慶応ワンダーフォーゲル?)の標識が点々と続く。最後は、苗場スキー場浅貝ゲレンデの脇を通り、バス停(浅貝上・・越後湯沢駅からのバスの終点)に出る。13:50のバスで越後湯沢に出る。

 ダイエット後(73.8kg→61.8kg)の体力(ジョギングと山では体力の質?が違うので比較できない)は、サブザックでは維持しているのを数回の日帰り山行で確認しており、自信はありました。今回は多少、重荷を背負っての山行なので、途中でバテナイかとの不安があり、シャリバテを防ぐため、行動食は多めにしました。それと今までになく、緊張の連続でしたが、天気に恵まれたおかげで完走出来ました。