二口山塊 大行沢
2003/07/20〜21
CL.佐藤(敦)
・L.竹内、佐藤(直)、渡部、篠原、倉田
・L.高山、松原(伸)、桜井、楢見館
・L.佐田、牧野、佐藤(敦)、永田、松澤

梅雨のただ中、奮闘的沢登り 雨樋と化したナメを進む
[ルート概要] 二口山塊大行沢

・ナメを見に行ったのに、肝心のナメをまったく見ることができなかった。 理由は雨で水量が多くなり、沢の難易度はかなり増した上に、14人もの多人数であったため、予想外に時間がかかった。

・入渓まもなく現れるゴルジュ帯は、何の手がかりがない、ツルツルのスラブ壁をへつるか、急流を泳ぐしかない。泳いでは激流に流されて戻って、さらに何度か挑戦し、ようやく突破という状況。泳ぎのトップは、佐田さん、牧野さん、渡部さんが交互に行う。後続はザックを使ってラッコ泳ぎで抜ける。へつりや高巻は竹内さん、松原さんが交互にトップ。男性陣の総力を結集して突破できた。最後の滝は左岸より上がる。ゴルジュ帯はたかだか150mであるが、3時間もかかった。

・その後も全員で行動したため、時間を要す。5m滝は爆布となって流れている。左岸を高巻く。次の巨岩帯を抜けると二段10mの滝。一段めは左壁、二段めは右壁を登る。一段から二段のトラバースは、水量が多く、足を滑らせるとそのまま滝坪に滑落するので、女性陣のみザイルを張ってもらって渡る。

・初日は、樋の沢小屋で英明Pと合流予定であったが、新人女性が疲労困憊しているので、小屋までの遡行をあきらめ15:45に終了し、左岸の砂地に幕営。増水の場合を考慮して、尾根に抜けるよう、ザイルを張る。

・翌朝、激しい雨音で、予定より30分早く4:30に起きる。朝食準備中みるみる増水。沢は濁流と化す。急遽、朝食は止め、テントを撤去。右岸を詰め30分後に登山道に出て、皆、ホッとする。

・登山道はりっばな道で安心して歩ける。途中、磐司岩、白滝など見所が多く、ぶな林が美しく、登山道を縦走してもかなり楽しめそうだ。白滝は20mくらいの落差を垂直に流れる滝。竹内さん、松原さん佐田さんはなにかやましいことがあり、身を清めるつもりなのか、滝にうたれて祈っていらした。駐車場からすぐの二口温泉で英明Pと合流。

記:佐藤(敦)
[行動経過(天候・タイム)]
 7月20日(日)(雨/曇り)
   駐車場6:40〜ゴルジュ9:00〜9:50〜京淵沢11:00〜二段6m滝14:00〜15:10〜テン場(645m付近)15:45
 7月21日(月)(雨)増水のため、登山道へ抜ける。
   テン場5:55〜登山道6:25〜駐車場8:05