中川川 モロクボ沢 雷木沢
2003/06/08
佐田(記)、増井、林

6月8日(日)

 白石沢キャンプ場先の山びこ橋からすぐ上で、右から入る小沢が雷木沢だ。せき堤を越えるとナメ。その上に12m滝がそびえ立つ。右を巻くが、悪い。
 次の8m滝は右の階段状を登る。途中から手がかりがなくなり、V+が4m続く。シュリンゲ1回。
 続く30m滝は壮観。右を巻くが、最悪。 右手の溝状にとりつくが、V+の状態が10m続く。それを見た増井、林は右手から大きく高巻く。
 15mほど登ったところで、合流。しかしここで、いきづまる。増井、草つきをつかんで登ることを試みるが、その草が地面ごとはがれおちる。まわりは泥壁に、石が埋まったところ。確保地点がどこにもない。
 しようがなく右手にまわりこみ、林が先頭で、ひょろひょろの草の根を手がかりに登りあがる。こわ。
 そこから落ち口へ向け、左へトラバース。つかむ岩があちこちで、簡単にくずれおちる。
 途中、林が1mすべる。すでにこのあたりで、いっぱいいっぱいのようす。
 3人が座れる場所がやっとあり、休憩。 今ごろはみんなきっと、さわやかな沢で、さわやかなメンバーと、沢を楽しんでいるんだろうな。
 それにひきかえここは急斜面で、ササヤブとくずれ落ちそうな岩と男3人だけ。結局30分の高巻きで、大滝の落ち口上へでた。
 ここからは沢相が一変する。がぜん、楽しくなる。ナメが連続する。美しい。
 8m滝は右の溝状を登り、その上の10m滝はトップロープで登る。W。源頭部は斜度がきついが、やぶが濃いので問題なし。
 この沢は高巻き道などないので、南アルプスにいるような雰囲気を味わえる。とはいえ上級者向き、というよりマニア向きだ。
 反省点。高巻きは小さくが原則だが、 この沢の大滝の巻きでは岩や足元がくずれ落ちるような箇所が連続した。
 ここは思い切って大高巻きをし、支稜線まででて、懸垂の連続で沢に降りた方が安全だった。けれどもそれ自体も、そこへ突入してやっとわかったこと。
 沢は難しい。

 西丹沢で牧野さんから、車のドアを頭にぶつけられた。3週間たった今も、痛みが残る。増井くんが、けがした岡村さんと私を乗せた車を運転してくれる。高速に入って、増井くんがつぶやく。「今ごろみんな、新松田で楽しく飲んでるんでしょうね。Nさんの隣に座りたかったなあ」。佐田と岡村、痛みで何も返事できず。

9:20西丹沢バス停-10:00入渓13:20稜線-15:30バス停