皆様へ (「40度かい」呼びかけ文)
2005.4.17 佐藤(勇).

 ぶなの会は1966年4月に創立され、まもなく満40周年を迎えます。
記念すべき区切りの40周年を記念し、次代への飛躍を祈念するため、勝手に以下の計画を考えています。ぶなの会創立時のよびかけにも記載されている、「山野を奔放に駆けめぐる」山行になればと思います。

― 計画案 ―
 秋田県・岩手県の両県を北緯40度線が横断しています。西から、男鹿半島の入道崎、八郎潟、森吉山・八幡平・安比岳が含まれる奥羽山脈、北上山地、太平洋岸の黒崎まで変化に富んだ自然があります。また、ゴルフ場や牧場もあります。
40周年の節目の数字に因み、この、北緯40度線の総延長200km近くを、できるだけ忠実に来年3月までに歩きとおす計画です。
地形図を見た限りでは、急峻な岩稜帯や深い谷はありません。しかし、白神山地のイメージにもあるように、かなり山深く、また、登山道として整備された路は少なそうです。インターネットで検索しても、北緯40度線走破などという酔狂な計画の実行者はいません。もしかしたら、途中で挫折してしまったのかもしれません。私も完全走破の自信はありません。

 山行区域を何回にも分けて歩きます。国道や林道、農道、作業道、あぜ道を拾いながらできるだけ体力負担の少ないルートを探す楽しみはあります。阿仁マタギの領域や八幡平周辺は積雪期に、小さな沢や藪山は夏や秋に。1泊2日の山行は不経済です。幸い今年は3連休が多く、5月の2日と6日を休めば10連休、7月、9月、10月に三連休が、11月にも一日の休みで4連休と、冬将軍の来る前に多くの山行チャンスがあります。

 個人の力だけでは計画の実行は無理ですが、皆様の参加があれば成功確立は非常に高くなります。東京からの往復の交通費と時間を考えたら割に合わない計画です。果実は、ルート図のない「山野を奔放に駆けめぐる」登山の原点を体験することです。みんなが歩いた路が一本につながれば成功です。

 一応のルールは、
・北緯40度線を中心とした南北約5kmの幅の内側に沢、尾根、路を拾う(但し、八幡平や森吉山周辺はこの条件は厳しく、安全のため、大きく外れる予定)
・北緯40度線に近い頂を踏む
・山の神のご機嫌を損ねない(不機嫌になったらさっさと退散)
です。

 この計画を「40度かい」と名づけました。熱に浮かされて馬鹿なことをするとの揶揄を含んでいます。

 今後、一回ごとの山行区域を逐次メールにてお知らせします。
 まずは、5月連休の後半を利用して手始めに出かけます。
 興味のある区域だけでも結構です。また、ルートの提案も大歓迎です。
 皆様の参加をお待ちします。